2025年は表年(豊作)予想ですので早め早めに竹林整備を進めねばならないのですが、以前からずっと懸念材料であった竹林内の立ち枯れした杉の木に関してようやく重い腰を上げることにしました。
かつては治水目的であったり家を建てる時の材として使うために山に杉を植えていた時期があったようですが、そこに竹が侵入すると杉と竹で生存競争?が生じます。
何といっても竹は1年で10m前後も伸び、さらには地下茎で繋がって互いに養分を送り合っている性質から、ちょっとやそっとのことでは枯れることはありません。
それに対して杉は長い年月をかけて少しずつ真上に成長していく過程で、太陽の光は光合成を行うためにも絶対に必要です。
では1つのエリアに杉と竹が混在するとどうなるか。
竹は1年で一気に成長し葉っぱで上空を覆いつくしますから、既に竹よりも大きく成長している杉はともかく成長途上の杉は竹に覆われて光合成ができなくなり枯れてしまいます。
そういうわけで筆者の竹林にも竹に負けた杉が立ち枯れ・あるいは倒木したものが何本か存在しています。
今回、そのうちの1本が北側の崖の近くにあり根元からいつ倒れるか分かったもんじゃない状況でしたので、安全面を考えて&計画中の仮設物置の独立基礎代わりに使うべく伐採することにしました。
まずは伐採直前の現場の状況を確認します。
杉の木を伐採する上で障壁となる手前の竹をまず数本切り倒したのでごちゃごちゃしていますが、黄色で囲った部分にある画像では非常に見えづらい杉の木を伐採します。
本来であれば重心の位置を考えた時、画像向かって右側の竹林内の方へ倒すのがセオリーであり難易度も低いのですが、切り倒した後独立基礎代わりに使うべく表面を焼いて炭化させたいので、安全に火を扱うことができる「画像向かって手前側」に無理矢理切り倒すことにします。
1時間ほどかかってMakitaの電動ノコギリ(レシプロソー)で受け口を入れたりあれこれやった結果、狙い通り重心の位置とは真逆の手前側に杉の木が倒れ始めました。
この日は風が非常に強く、しかも風向きが画像向かって右奥の方へと断続的に吹き散らかしていましたので、重心の位置も相まってより一層狙いとは真逆の竹林内へ倒れそうになっていたのですが、10分ほど風の向きを読んで一瞬弱まった隙に一気に手前側に向かって力を加えました。
重心の位置が一度動いてしまえば後は重力に従って勝手に倒れていきますから、傍観者の立ち位置で眺めているだけでOKです。
上から倒れていく様を眺めていましたが、ふと気になったことがありました。
「立ち枯れしているくらいだから水分は抜けているだろうし、そうすると地面に激突した衝撃で木が折れたり割れたりしないだろうか?」
画像だと伝わりづらいですが、倒れていった杉の木が地面に激突した瞬間ボヨヨヨ~ンとしなやかに弾み、何事もなかったかのように横たわりました。
厳密には表面の一部に割れが入ったのですが、後述する通り辺材(白太)部分はほぼ虫食いが入っていましたので、心材の部分までは影響が出ていないと思います。たぶん。
手元のレシプロソーの刃が約30cmだったため、木の直径がそれ以上だと刃が物理的に届きません。しかしながらご覧の通り虫食いのせいで(おかげで?)ほぼ心材の部分しか残っていませんでしたので、なんとか切り倒すことに成功しました。
風向きといい虫食いといい本来はデメリットであったはずのものが、たまたま運よくこちらに味方してくれたが故の伐採成功だったといえます。
本来こういった伐採はガソリンで動くチェーンソーを使ってやるものでしょうが、電動のレシプロソーでもやってやれんことはなかったです。
ただし立ち枯れ状態の杉の木を伐採し、2mごとに切り分けるだけでバッテリー2個分をほぼ使い切ってしまいましたが。苦笑
後日、竹を焼却処分する際に今回の切り分けた杉の木を一緒に火の中へ投入し、表面を炭化させて焼杭として活用する予定です。
ただ現状ではまだかなり重いので、虫食い部分を除去するときに多めに削って軽量化を図った方が良いかもしれません。
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